Fascial Manipulation(FM)コース

人体における筋骨格系および内部機能障害に関連するFMの重要な概念を理解するためには,理論および実技両方の適応方法を習得する必要があります.これらは,実践者がシステムを完全に理解できたと確信できるまで,手順に沿って教授されます.FMには獣医学のコースもあります.

一般情報:

Fascial Manipulationコース–筋膜組織の解剖学,生理学,そして生体力学

人体の筋膜組織について特化したこのプログラムは,レベルⅠおよびⅡは48時間,レベルⅢは54時間の連続したコースから構成されています.

それらを学ぶことによって,受講者の筋膜についての解剖学および生理学的知識,さらに,Fascial Manipulationテクニックで使用する生体力学モデルの理解を深めることができます.重要なのは触診の仕方とFMポイントの見つけ方を学ぶことです.この課程では,筋骨格系および内臓機能障害の評価および治療戦略の展開方法を重点的に学びます.

レベルⅠ-48時間,2週の週末に渡って開催
レベルⅠでは,運動器系の様々な機能障害に焦点を当て,筋膜単位上に存在する協調中心CC (Center of Coordination)と呼ばれるポイントの高密度化がどのように関連するかについて学習します.協調中心(CC)の高密度化は腱炎,頸椎症,腰痛,坐骨神経痛,手根管症候群,頭痛などの一部の症状と関連しています.筋膜単位は筋膜配列を構成しており,それらが筋膜連鎖の理解につながっていきます.レベルⅠを修了するとレベルⅡの受講資格を得ることができます.

レベルⅡ – 48時間,2週の週末に渡って開催
レベルⅡでは,より複雑な動作に重要な役割を果たす筋膜支帯の解剖と機能について学習します.これらの複雑な動作の評価と治療を行うためにCFと呼ばれる追加ポイントの知識が必要になります.融合中心CF(Center of Fusion)はFascial Manipulationメソッドの3次元生体力学モデルが考慮されています.またレベルⅡでは,体幹筋膜による対角線と螺旋運動を伴う筋膜システムの構成について紹介します.講義の終わりには,複雑な身振りにおける筋膜支帯の解剖と機能の完全な理解が得られることでしょう.
レベルⅡを修了するとレベルⅢの受講資格を得ることができます.

レベルⅢー54時間(7日間,2〜3週末に渡って開催)
レベルⅢでは,内部機能障害および浅筋膜の治療に焦点を当てた革新的な生体力学モデルを紹介します.このコースの目的は,基礎的な内部筋膜障害および,生理的な内蔵機能を取り戻すための効果的なマニピュレーションの方法を習得して頂くことです.コースではほぼ毎日,インストラクターによる実技の講義と,詳細な症例分析のデモンストレーションがあります.

プログラム:
–内部筋膜と浅筋膜の解剖学および生理学.
–内部筋膜と浅筋膜の病理学.
–引張構造と内部筋膜配列について.
–システムの内部および外部構成要素について.
–浅筋膜の徒手的治療.

獣医Fascial Manipulationコース

講習は動物解剖,とくにウマ,イヌの患者に特化しています.それぞれ32時間の2つのレベルで講習が行われます.
このコースは,概論,インストラクターによるデモンストレーション,受講者の実践応用から構成されています.人体構造のFMコースと同様に筋膜システムの解剖学,生理学,生体力学モデル,および,Fascial Manipulationテクニックの応用で扱われる解剖学的なポイントを詳細に網羅しています.

レベルI – 4日間で32時間
人体のレベルⅠで教示されている概念に類似していますが,現在では動物筋膜システムとして適用されています.レベル2の参加にはレベルⅠの修了が必要となります.

レベル2ー4日間で32時間
人体のレベルⅡで教示されている概念に類似していますが,現在では動物筋膜システムとして適用されています.支帯,融合中心など…

受講者への情報:

参加資格

獣医Fascial Manipulationコースは,獣医師,理学療法士,カイロプラクター,医師,その他の有資格動物医療従事者,および,解剖学,生理学および生体力学の単位を含む3年以上の専門学校,大学の教育を卒業,国家資格を取得していることが条件となります.

参加登録

参加する場合,必要書類にご記入の上,ファイル添付し,メールにて指定のコースを運営する事務局に送信して下さい.
レベルⅠおよびレベルⅡコースは,最小催行人数12人から最大34人の参加人数,レベルⅢは最小催行人数25人から最大34人の参加人数となっております.

受講費

受講費はレベルおよび開催地,主催者により異なっております.詳細は,指定コースを主催する事務局にお問い合わせ下さい.

場所および日時
修了証

コース終了時には,全ての受講者の方に参加証明書が送られます.

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